株式会社なめがたしろはとファーム
2020/10/1 掲載
株式会社なめがたしろはとファーム
行方市 2012年12月設立
主品目:サツマイモ・米・レンコン・栗・ブルーベリー他
経営面積:計45ha
きっかけは生産農家の後継問題
経営母体の白ハト食品工業は全国展開する菓子メーカー。原料のサツマイモを仕入れていた行方市に目を向けた時、生産農家の後継問題が見えてきました。このままでは地域が衰退し、最終的には原料が確保できなくなりビジネスが成立しない。それを避けるためには地域を盛り上げ「農業を素敵にしていく」必要がありました。そして、この土地に暮らし農業がしたいと思う人を増やすため、6次化・12次化と目に見える形で展開していくことになりました。その結果、強い意志を抱く有能な若者が全国から集まり、今日の原動力となっています。
熱い思いは必ず伝わる
事業を始めるにあたり、地域の方の理解・応援は特に重要視していました。最初の頃は実態が見えないため理解が得られない方も。しかし工事が進み、社員が全国各地から行方市に移住してきた段階で、その本気度が少しずつ伝わっていきました。開業後は「一緒に作っていこう」という想いに、地域の方をはじめJAなめがた、行方市、茨城県、鹿島アントラーズなど共感・共鳴してくれる人が増え、様々な仕掛けに繋がっています。この土地に身を置き本気で取り組んだからこそ、これまでの白ハトには無かった新しい力、地域との強い絆が得られました。
成功を収めた理由
ビジネスライクな付き合いではなく、12次化のように地域活動を行ない、地域のビジョンをともに考え、実行していくことが重要です。客観的に見た地域の魅力・個性をこれまでとは違った切り口で引き出し、ここにしか無いものを生み出せたことも成功に繋がった理由の一つです。